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名前  2001/10/10

私のいる部署には約130名が働いている。女性と駐在員の日本人がそれぞれ10名足らず。残りの大半が30代、40代の男性で、しかもほぼ全員が白人(うち大半は、前回にも書いたがドイツ系の移民の子孫)であり、カリフォルニアやニューヨークほど人種が多様でない。

そのせいか名前にバラエティがないのだ。
ダグが6人、ジョン、マイクが5人、ポール、ダグ、ジョーが4人、3人ならスティーブ、デイブ、ボブ、ティム、デニス、ジム…。

まあ、日本人も例外ではないかも。私の年代には私と同じ名前の人は多い。クラスに必ずもう1人同じ名前の子がいた。ケイコ、ヒロコ、ユウコ…なんていう名前も多かった。

この工場で仕事を初めて早1年。
なのに誰が誰だか今だに全然わからない。

相手は部署に1人の通訳で、唯一の日本人女性だから完全に私のことはわかっているのだが、こちらはしょっちゅう通訳や翻訳を依頼してくる人はなんとか名前と顔が一致するようになったが、全員と仕事をするわけではないので、なかなか覚えられない。しかも、名前もジョンだのジョーだのと似通ってる上に、体格や髪型も似たり寄ったり。おまけにみんな同じユニフォームを着ているのだ。

実はユニフォームの左胸にそれぞれの名前が刺繍してあるのだが、名前のわからない人に限って、胸のポケットからはみ出している手帳やペンや物差し(エンジニアは部品を測ったりするのに物差しを持ち歩いてる)で名前が見えない。

だいたい昔からガイジンの顔を見分けるのが苦手で、刑事コロンボなんてみていると、いい者と悪者の見分けがつかなくなったりして、山場にさしかかると、
「あれ、この人誰? さっきのとは別人?」とか家族に聞いては、
「今、いいところやねんから、黙って!」と嫌われたものだった。

混乱を避けるためにアメリカ人は苗字、若しくはフルネームで呼び合っている。マイク・アンボス、マイク・ギブソン、マイク・フライ…と言う具合に。このくらい短い苗字なら私だって覚えられるのだが、こういうのは珍しいほう。ボブと来たら、バーンハート(これは許せる)、クロップフェンスタインにシュロウワーラキーだよ! またブライアン・バーガーとブライアン・バーカードってのがいて、ジョン・ルスマンとポール・ルスマンがいる(親戚かな)。

同じ名前が多すぎる!とぶつぶつ言ってたら、ポールの1人がやってきて、
「じゃ、俺をハグキちゃんと呼んでくれ」。
「何で?」と尋ねたら、
「入れ歯だからさ」だって。

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自己紹介

2010年8月にコネチカット州よりノースカロライナ州へ移住。移住後の生活をブログにて報告します。