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補習校(1) 2001/04/15

毎週土曜日は、補習校の日。子供たちは主に国語と算数を習っている。

カリフォルニアにいたときも、土曜の午前中は「日本語学校」に通っていた。補習校(文部省認定)もあるにはあったが、片道1時間余りの距離だったし、学費も高かったので断念した。

この手作りの日本語学校は、私たちが住んでいた隣町にあり、生徒のほとんどは1世、2世かハーフだった。クラスも2クラスだけで、5歳から8歳くらいまでと、8歳から17歳までが同じ教科書を使って一緒に勉強していた。入った当時は下が年長、上が3年生だったので、二人にはピッタリのレベルだった。しかし日本に住んだことのない生徒がほとんどのため、進み具合は遅く、2年間でようやく1学年分の教科書が終わった。

しかしこの学校に通っていなければ、もっと国語力が落ちていたに違いないし、先生方も限られた材料を使い、ボランティアのような状況で、熱心に教えてくださったととても感謝している。

オハイオでも補習校があることを聞いて、早速二人も入学させた。以来、我が家では金曜日を「魔の金曜日」と呼んでいる。 補習校の宿題をしなければならないからだ。 普段は現地校の宿題があるため、ほぼ手つかずで金曜を迎える。

子供たちだけで宿題ができるのなら、いいのだが、漢字は完全にアウトだし、算数の場合も文章題が読めない。読めても意味がわからない。(算数は当然、補習校のほうが進んでいる。) だから手取り足取り、つきっきり。

漢字練習帳などの場合は、罪悪感を感じて、「だめなんだよ…」と言う子供たちを尻目に、私は片っ端から答えを別紙に書いていく。
「いいの。自分で探してたら、今日中なんかには終わらないでしょ。とにかく、写しなさい。後で覚えればいいでしょ。」

しかし、到底あとで覚える時間などない。他にも教科書の本読み(たいていは3回)、読書感想文(ってことは、本も読まねばならない…たいていは、私が読んで、感想文だけ書いている…その感想文も、いちいち「どう思った? そうでしょ。 じゃあ、…・だから、…・でしたって書いとけば。 いいの、漢字じゃなくて。平かなでいいのよ! ってな調子。)

補習校に通う子供たちの多くは、日本語のほうが得意で、現地校の授業で苦労している分、この土曜の補習校を、「息抜き」、「オアシス」のように感じていると聞く。

うちの場合も下の娘は、日本人のお友達と会える補習校を楽しみにしている。しかし、上の娘は勉強も大変だし、せっかくの土曜日が潰れるので、気が重いようだ。

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自己紹介

2010年8月にコネチカット州よりノースカロライナ州へ移住。移住後の生活をブログにて報告します。