ラベル

学校の責任という事態をさける?  2001/06/11

池田附属小学校のニュースがアメリカでもかなり報道されています。比較的平穏な日本での悲惨な事件として海外のメディアでも取り上げられたのはサリン以来でしょうか。

アメリカの学校は日本と比べると出入りはきちんと管理されています。もちろん、それは正門から入ればの場合で、横の入り口から入ることはできますから、無防備である事には変わらないかも。

普段、遅刻や早引きをするときは、直接教室には行かず、必ず入ってすぐの事務所にあるノートに記録しなければなりません。子供の名前、送ってきた・引き取りに来た理由と時間、保護者のサインです。すると、そこにいるセクレタリーが教室に呼びにいってくれます。自分で教室まで迎えに行きたいと言えば、たいていは構わないとと言われますが。

学校が休みになって朝のテレビは全国ニュース(CNNやFOX)に切り替え、ローカルニュースを見なくなりました。学校がある間は一応、毎朝ローカルチャンネルで、学校が「休校」になっていないか、「2時間遅れ」になっていないか、チェックしていました。まあ、私の場合は、いずれにせよ子供は託児所のYMCAに送っていくので、休校になった場合はそのままYMCAで預かってくれるから、何が変わるってわけでもないのですが…。

去年1年間で確か、休校が3回、遅延は10回くらいはあったかな。その理由は、たいてい「霧」か「寒さ」か「雪」。

はじめて「遅延」の知らせをテレビで聞いたのは10月のある朝。あの時の「霧」は、私も「これは無理はない」と納得するほどの濃さ。あんな霧は生まれてはじめて。5メートル先が見えない…。会社に車で向かうとき本当に怖かった。まだ朝も早く暗闇だったせいもあるけど、対向車のヘッドライトが5メートル先からしか見えない。信号も直前になってはじめてみえる。通勤路は一本道で、普段は80キロで10分ほど直進して、はじめての信号で左に曲がるとすぐなんですが、信号が見えなければいったいどこで曲がるのか、ぜんぜんわからない。結局その日は「休校」なりました。

そして、その翌日。またしても「2時間遅れ」。でもそれほど大した霧じゃない。その後も、ちょくちょく「遅延」や「休み」になるんだけど、「えー? この程度で?」と思ってしまう。(市立なので市内の全校が一斉に休み)

日本のナントカ警報が出るときは、誰しも「なるほど」って思うレベルでしょう。それと比較するとどうも安易な気がししまう。そこで、その理由を探ってみた。

確認した内容ではなく、あくまで人に聞いた内容。でも私なりには納得した。

1.スクールバスで通学している子供たちが万一事故に巻き込まれたときの責任問題
(霧や雪でのバスの事故、スクールバスを待っている間の事故、気温が極度に低い場合は外で待っている間に低体温になってしまう、など)
2.高校生の中には車で登校する子達もいるため、初心者が霧・大雪などの中を運転する危険性
3.職員が登校できなかった場合に学校内が手薄になる

すべて何か問題が起こった時に「登校」を判断した学校の責任問題に発展することを避ける目的のように思います。

無理をしてまで教育しないというところでしょうか。(普段から学校を休む・学校が休みになるということに誰しも日本ほど抵抗がないということもあるでしょう。)

もちろん年間の「休校」「遅延」は、ある一定の日数を超えると、祝日登校になったりや夏休みの開始を遅らせて埋め合わせすることになっています。(去年は1日だけ祝日に授業をしました。)

0 件のコメント:

ブログ アーカイブ

自己紹介

2010年8月にコネチカット州よりノースカロライナ州へ移住。移住後の生活をブログにて報告します。