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英語力を伸ばすために  2001/06/18

ある人から、このような質問が来ました:

我が家の娘は小学校6年生。
5年生の時から週2回の英語のLLの塾に通っています。
1クラス10人くらいでフォニックス発音から勉強を始めました。
毎週テープを聞くことを主体とした学習をしているようです。
とにかく英語が面白い様子で、塾に行く事を楽しみにしています。
さて、日本にいて子供の英語力をのばしてあげるにはどんな方法が
いいのでしょうか?
本当は外国人の友達でもいれば話しは早いのですが、あいにくいません。
ニュージーランドから小学校に派遣されている先生と話せば・・とも
思うのですが、とても先生に声をかけることなどできない子供です。
もし、何かこんなことをさせるといいよといういい方法を御存知でしたら
教えてください。

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英語を学ぶ上で、まず最初に理解してほしいのは、英語は決して「教科」などではなくて、手段なのだということ。(勿論突き詰めて言えば、数学だって、科学だって、みんな何かの手段なんでしょうけれど。)それを単なる授業の科目だと思うと、面白みが失せてしまいます。

英語の楽しみを知るためには、それが「使える」ということを知ることだと思うのです。

私の経験からお話すると、私も外国に興味があり英語が大好きでしたが、もっといろんな単語を知ろう、もっとうまくなろうという気持ちを最初に掻き立ててくれたのは「文通」でした。

アメリカやカナダから届く、文字通り外国の「香り」のする郵便物の封を切るのがそれはそれは楽しみでした。中に書いてある事を理解するために、そして自分の思いを伝えるために、辞書を引き、単語や言いまわしを学んで行ったと覚えています。

まあ、これは外国がもっと遠い昔だったころの話かもしれませんが。いまではネットや海外旅行でぐっと近くなってしまったので、もはや文通なんて古風なことをする人は少ないかもしれませんね。

語学を学ぶ上で重要だとよく言われるのは、「自分の話す言葉を自分で聞く」ということだそうです。その意味で効果的なのは「音読」。この通説を耳にする以前から、私は英語の本をよく音読していました。これはスペルに気をつけて発音するためです。英語の発音の多くはフォニックスに従って規則的ですから、知らない単語でもある程度はフォニックスを追えば発音することができます。スペルを見ながらRやL、BとVなどの発音に気を配り、舌と耳を慣らすことが目的でした。(かなり効果があったと自負してます)

この練習方法は小学生には高度で、すぐにはできないかと思いますが、ここで私が言いたかったのは次の二つです。

繰り返しになりますが、
1)英語は勉強ではなく、コミュニケーションの手段だということ。洋裁ができる、料理ができる、などと同様に出きれば得。便利。役に立つ。

2)言葉は自分の口で話して、それを自分の耳から聞いて学んで行くということ。

具体的にどうしたら一番効果的なのかは言えないのですが、上の二つに当てはまることがあればどんどんやってみてください。

思いつくままに例を挙げると、
外国人と交わる機会があれば、積極的に参加する
海外旅行など英語を使う機会をつくる (実際に英語が手段として使われていることを実感する)
文通してみる (ある程度英語が出きるようになれば電子メールでもいいが、最初はやはりオーソドックスな文通のほうが、残るし、何度も読みなおせる。)
音読する(暗記するまでやればなおよし)
テレビ・ビデオの英語など、言っていることをとにかく口真似で繰り返す(シャドウイングと言います)

お答えになったでしょうか?

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自己紹介

2010年8月にコネチカット州よりノースカロライナ州へ移住。移住後の生活をブログにて報告します。