ラベル

持ちあがり 2001/08/01

先日、長女の学校から書きの内容の手紙が届いた。

 5年生の担任のヘルムリンガー先生が、自ら希望により6年生の担任になることになりました。そこで5年生のクラスを持ちあがりとすることに決定しました。つまり、お子さんの6年生の担任はヘルムリンガー先生になります。
 持ちあがりのメリットは先生が生徒の得意・不得意が良くわかっていること、また生徒は先生の方針や授業の進め方を熟知していることなどが挙げられます。しかし、同時に性格の不一致により、生徒と先生の双方に問題が出る可能性もあるでしょう。そこで、生徒に対してこの持ちあがりを断る選択肢を与えることにしました。
 下記の用紙に持ちあがりを希望するか否かを記入して、学校宛てにご返送下さい。


アメリカの学校では、多くの場合、先生を指名することが許されている。必ず希望が叶うとは限らないが、親たちの間では学年が終わりに近づくと、次のような会話が飛び交う。

「○○先生はとても人気があるらしわね」
「うちの長男の担任だったけど、とっても熱心で良い先生だったわ」
「宿題が多くて、厳しすぎるという噂よ」

長女はこの手紙をもらう前に、「私は絶対にR先生がいいから、学校に手紙を書いてね」と私に頼んでいた。子供も自分なりに次の先生を考えているらしい。

この手紙を受け取ってしばらく考えていたが、お友達とも相談して「希望する」ことにした。望んでいたR先生がヘルムリンガー先生とペアなので、算数と理科はR先生に教えてもらえるからだ。

アメリカの学校の姿勢で私が評価したいのは、生徒に「選択肢」を与えること。「性格の不一致」というのは無視できないことで、もしも別の先生なら、もっと楽しく学校に通える子供たちもいるはずだから。

学年の途中でクラスを変わっていく子供たちもいる。理由は表立って説明されないが、恐らくクラス内で、馬の合わない生徒がいたか、あるいは先生とうまく行かなかったのだろう。こういった普段からのフレキシブルな対応を日本の学校にも是非受け入れてほしい。

0 件のコメント:

ブログ アーカイブ

自己紹介

2010年8月にコネチカット州よりノースカロライナ州へ移住。移住後の生活をブログにて報告します。