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アメリカへの攻撃 2001/09/12

タイトルはアメリカのメディアから引用しました。

事件から1日が過ぎましたが今だ混沌とした状況です。地理的に離れていること、田舎であることから直接の影響は少ないですが、精神的な打撃はかなりありますし、経済的な打撃も不安です。でもこれはアメリカのみならず全世界同じ気持ちでしょう。

内容は周知の通りなので触れないとして、二つ今回の事件に関して感じるところ。

一つ目はアメリカの報道について。これは過去の誤りから学んだ部分も大きいと思います(TWA800便の事故、オクラホマの連邦政府ビル爆破で、まっさきにイスラム過激派が疑われた)が、極めて慎重です。犯人に関しても、政府側からは事件後一夜明けても、調査中という言葉以外は聞かれません。(今は2日目の夕方です。会社から帰って余り時間がたたないので、これまでにどれだけ進展があったのかはっきりとはわかりませんが)日本では既に関与した者が「逮捕」されたとの報道があったとる聞きましたが、少なくともこちらのニュースでは、「今のところ誰も逮捕されていない」とあります。

それ以外でも憶測での報道は極めて少ないです。事件が自然災害ではなくテロだという大きな違いがあるにしても、阪神大震災の後に犠牲者の数が推測され、それが時間を追うにつれて増えて行った記憶が新しい一方、これまでに被害者の数字はまったく発表がなく、ヒントすらありません。事件から12時間以上たった昨日の夜の時点で初めて乗客の数のほか、NYの消防隊員が約200人、警察が78人亡くなったという発表があっただけ。二日目の夜の今の段階でも、国防総省の犠牲者が200人にはならなそうだという捜索を担当してるチームの談話があったのみで、NYの貿易センタービルに関しては、政府はともかく、メディアによる推測の数字すら聞かれません。

もうひとつは子供たちの反応。これは我が子に限られる反応なのかもしれませんが、あまりの平然とした反応に正直言ってがっかりしました。何故この子達は冷淡と思えるほどクールなんだろうと思ったのですが、よくよく考えてみて分かったような気がします。

私たち大人はこれまでの経験から事の異常さ、重大さを推し量ることができるけれど、子供たちにとって出来事と言うのは起きる可能性があるからこそ起きたこと。たとえば今回の航空機が4機も同時にハイジャックされ、それがNYの象徴のひとつである貿易センタービルに突っ込むなど、私たちには想像することすらできなかったけれど、子供にはこれがいかに有り得なかったことなのかは理解できない。逆に経験によっては、尋常でないことも正常と思え得る。だからこそ子供が兵士として洗脳されて両親を殺すということですら起こりうるのだ。これが私が導き出した子供の反応への答えです。

NYでは周りのビルがまた少しずつ崩壊し始め、救出が中止になりました。二次被害がこれ以上広がらないこと、今後の展開、影響が、すでに崩れた平和以上の崩壊をもたらさないことを祈ります。

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自己紹介

2010年8月にコネチカット州よりノースカロライナ州へ移住。移住後の生活をブログにて報告します。