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報復 2001/09/13

事件から三日目になり、私の気持ちも徐々にショックから怒りにかわりつつある。

これだけの人が不幸に遭っているから、こんなことを言うのは阻まれるけど、でも今回のことで唯一良かったと思えるのは、これで皆がほんとの意味でテロの恐ろしさを知って、徹底して対抗するであろうこと。
(それでも、KGBやモサドと違って、CIAは他国の党首には直接手は下さないとか、生ぬるいことを元CIAがさっきテレビで言ってた。暗殺大いに賛成やねんけど。)

なんであのときフセインを徹底的にやらなかったのか。フセインを片付けていたら、今の世の中は絶対違ったと思う。

だから今回、この機会に徹底的にやるべきというのが私の意見。

もちろん善良な市民が巻き添えになることに心が痛まないわけじゃないけれど、考え方によっては、少なくともアフガン国民、とくに女性はすでに生き地獄状態にあるんだから、亡くなって天国に行く…と考えたら、攻撃する側の罪悪感は減るかな…。うまくいけば犠牲者も少ないうちに、悲惨な状態にあるあの国を救うことにもなる。

このまま放置したら、もう今後は何でもあり。まさにキチガイに刃物で、細菌を無差別にばらまくとか、核爆弾や化学兵器を無差別に打ちこんでくるとか、池田小学校の事件が世界規模で起こる可能性はもやは否定できない。

極端な話、今後は内政干渉とか何とか言ってんと、悪いモンは悪い。外国であろうが、武力を行使することになろうが、やるべき。究極的にはそこの人々の至福になると私は思う。フセインの国、タリバンの国、カストロの国、キム・ジョンイルの国で、政府の息のかかってない人の中で幸せな人がいるやろか? その国の人が立ちあがるのを延々と黙ってみているの?

もちろん、それが純粋にその国民の至福のためか、手出しをする国の利害のためか、線引きが難しいから不干渉のルールがあるのでしょうが。

ちょっとトピックを変えてアメリカの空港のセキュリティーの話。

余りにお粗末だった。英語もろくに話せないひとたちが、何のバックグランドチェックも無く、ほいほい職に有りつけるのが空港のセキュリティーの仕事。給与が安く、離職率が高いためにそうせざるを得なかったようだが、何のためのチェックやったん? (でもめんどくさい、待たされると文句言っていたのはどこの誰?) 

それと、今後は機内手荷物禁止やね。だいたい、このところ流行のキャスターつきキャリーオンバッグのせいで、機内手荷物の量が全般に増えていた。いつも場所が確保できるか心配で、みんな我先に荷物の置き場を争ってたもん。(もち、わたしも。)だめならだめで、みんなあきらめるはず。(はい、わたしも。)

最後に一言。宗教の対立について。
私に言わせれば、これは思想の対立でも何でもなく単なる土地争い。土地争いの上で宗教の力を利用しているだけ。世界のどの内戦、戦争を取り上げても、とどのつまりは土地争い。土地に絡んだ利権争い。

宗教の違い、つまり考え方の違いは絶対に克服できるものではないというのが私の持論。自分で体験したから良く分かる。簡単な例は「1階」という考え方。アメリカ人は地面と同じ高さを1階と呼ぶけれど、イギリス人に言わせればこれは地階(グランドフロア)。あくまでも1階は、アメリカ人の呼ぶところの2階。これをどちらが正しいのか、議論したってはじまらない。トルコブルーが緑なのか青なのか、もめたところで何も決まらない。物事の見方が違うのだから。解決策はひとつ。素直に違いを受け止めるしかない。

でも宗教を越えて、あるいは宗教の根底にある善悪の基準は同じだと私は信じている。
ところが原理主義者をはじめ狭義の解釈をするものは、こうした基本的な善悪には目を向けず、細かなところを捕らえて曲げた解釈を主張する。

しかし徐々に世界観が広がり、洗練した視野が持てるようになれば、宗教の違いは必ず超えられるはず。キリスト教の中でさえ、ついこの前までプロテスタントはカトリックを異端と呼んでいたし、保守派プロテスタントは黒人と白人間の結婚を「モラル」に反すると言っていたじゃない。

宗教は常に政治に利用されてきたし、今でもそう。神からスタートしていても、それを説いてきたのは人間。聖書だって書いたのは人間。コーランだってそう。書いた時代背景を反映して、その時代に受け入れられるように書かれている。また聖書が読まれる時代に合わせて都合よく解釈される。一言一句そのまま受け取るのではなく、そこに書かれて真意を読み取ることこそ、一番大切だと私は思うのだが。

洗練された広い視野を人々に与えるためには、まずかれらを独裁者、全体主義者から解放するしかない。

興奮してきたから、もう寝よ。

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自己紹介

2010年8月にコネチカット州よりノースカロライナ州へ移住。移住後の生活をブログにて報告します。