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複雑な心境  2001/09/16

マタイ伝の5章38から42
「目には目をと言うが、悪人と争ってはならない。右の頬を打たれれば左の頬をだせ」という内容があるくだりです。

すでに事件以降、何度も耳する有名な聖書の一節です。

だからこそブッシュ政権は犯人の引渡しをパキスタンを通して要求し、近隣国からのプレッシャーをかけているのだと思います。正直言ってこれまで私はブッシュに対して好感を持っていませんでした。彼の自信のないようなそぶり、いまいちインパクトのないスピーチ…。

でも今回の対応には彼の真摯な気持ちが感じられ、その慎重な対応は私の予想以上でした。

私のこのホームページの言動により、私のこのエッセイが中止になる可能性もあると示唆がありました。このコーナーを使って扇動したり、政治的な目的があるわけではないので、もしそうなれば全く残念です。

過去の独裁者の歴史を振り返って見てください。先導する極少数を失うと、その影響力が大きく削がれてしまうのがあきらかです。独裁者を葬り去るには自然死を待つか、力づくで権力の座から追い払うしかありません。

今回の場合、ずっと自然死を願う間に次の恐ろしい事件が起こるかもしれない。後者の場合はひとつは圧力をかけて引渡しを狙う。でもこれに失敗したら?

左の頬を出すのか? 

もしも戦争になれば世界中が混沌とするのは火を見るよりも明らか。

では我々には次の惨事を受け入れる用意があるのか?

究極の選択を強いられていると思う。私がこの機会に飛びついて喜び勇んで戦争を望んでいるわけではないことは理解してもらいたいです。

金曜日のワシントンでのナショナル・カテドラルでの追悼式で最初に語った女性の牧師の言葉。「キリスト教徒、ムスリム、ユダヤ人、仏教徒、シーク教徒であれ愛と憎しみへの思いは同じだ」といった内容の言葉でした。これこそ私の言った善悪の価値観だと思います。

不幸な人々がマインドコントロールから説かれ、この価値観が共有できる世界がいち早く訪れることを祈っています。

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自己紹介

2010年8月にコネチカット州よりノースカロライナ州へ移住。移住後の生活をブログにて報告します。