みなさん、大変長らく書き込みができず失礼しました。
実は5月のはじめに棺おけに片足を突っ込みながらもがんばっていたIBMのThinkPadくんがとうとう天に召されてしまいました。
しかし当初はひょっとしたら心臓マッサージをしたら息を吹き返すのではないか、臓器入替えではどうかなどとあちこちの医者にお見せしたり、専門家の意見を仰いだり、なかなか諦めがつかずにいたのであります。一瞬心電図が動いたのを見て、希望の光を見出したこともありましたが、完全な脳死状態。こりゃ治りまへんと複数のお医者さんに言われ、ようやく埋葬する決心ができました。皆さん、「ウィンドウズ95で4年も使ってるんなら、天寿だよ」と慰めてくださいました。
それから代替品を購入するにも先立つものがなく、ボーナスを待ってようやくこの新しいヒューレットパッカード(HP) のPavilion ze5000シリーズを手に入れました。
実はこれまでのウィンドウズ95、98時代は日本語のOSでしか日本語を認識できなかったのですが、技術は更に進歩して、新しいウィンドウズXPでは英語のOSで、なんと多言語が認識できるのです! これって本当に快挙。さもなければ私も新しいコンピューター(アメリカではパーソナルコンピューターの略で通常PCと呼ぶ。日本でも?)は日本から手に入れなければならなかったのですから。
もちろんインターフェイスやメッセージなど最初から設定されている内容はすべて英語です。しかし後から入れたものはそれが日本語のプログラムであればアイコンなどは日本語で出てきます。
7月の第2週目(1週目は工場のお休みで旅行にでかけていました)アメリカでは大手のコンピューターやオーディオビジュアル関係のものを安く販売しているBest Buyというチェーン店へでかけました。
しかし店頭に並んでいるラップトップ(ノートブックパソコン)はわずか10種ほど。HPのものは比較的安いのですが、これは3種しかありません。どれも帯に何とかタスキになんとか。すると店員が「HPとコンパックはカスタマイズしたほうが同じものなら安くなるんだよ」と言う。で、オンラインで自分の欲しいように、メモリーのサイズ、プロセッサーのスピード、ハードの容量などなどを選び、はじき出してもらう。すると、なるほど200ドルは通常より安くなる。(在庫を抱えなくていいからでしょう。)おまけに今はリベートキャンペーン中で、購入後レシートを送ると100ドル戻ってくる。
その日の内にコンピューターを手に入れる積もりでいただけに、2週間の待ち時間は残念だったけど、もうかれこれ2ヶ月近く待っていたわけだし、300ドル以上安くなるわけだし…。ということで更に2週間の辛抱。とうとう待ちに待ったPCを先週の金曜の夜に手に入れたのです。会社から帰って、ベストバイに電話を入れ、荷物がその日着いたことを確認して、1時間半離れたモールの一角にあるその店へ高速を飛ばしました。
さあ、これで文明の世界に戻るぞ!と意気込んだものの、インターネットにつながらない。家はケーブルを契約しているのですが、ThinkPadに使っていたPCカードを入れても認識してくれないのです。早速、そのPCカードの会社のテクニカルサポートに電話。カードはコンパティブルのはずと、1時間半ほどあれこれ試みた結果、いはく「PCカードはコンパティブルだけど、インストールするためのフロッピーディスクのバージョンが低いから、新しいバージョンをインターネットでダウンロードしてください。」ということでした。
ダウンロードしろったって、インターネットに接続できないから困ってんじゃないの。そこでかわりにダウンロードしてもらおうと友達の家に電話。しかし彼女が言うのは、「さきにケーブル会社に電話したほうがいいんじゃないの。」
そりゃそうだ。モデムもPCカードもケーブル会社が接続設定したんだから。そこで今度はケーブル会社のテクニカルサポートに。さっきと同じようなことを、あれこれ試みた。しかし結果はだめ。時計はもう明日になろうかと言う頃に、サポートのお兄さんの結論は「ドライバー(PCカードのことらしい)が合わないようだから、これは新しいのをもって誰かが行かなければいけない。もう夜遅いから地域の事務所に、明日電話してください。事情はインプットしておきます」とのこと。
で、翌日土曜日の朝一に事務所に電話。事情を説明したが今ひとつわからない様子。ラップトップの接続はめったにないらしく(ほとんどの人がデスクトップらしい)彼はやったことないからわからないと言う。「いずれにせよ一度見に行って、それから何が必要か調べてから…。また来週の半ばに行きます」とのこと。しかも夜には来れないという。(前は来てくれたのに!) もう待っちゃいられないから、「PCカードなんてそんな高いものじゃないから、自分で買うからもういいよ」と電話を切った。すると5分ほどしてまた電話があり、「やっぱり一度見てみたいから、今からすぐ行ってもいい?」(なら、初めからそう言え、と思いつつ、やっぱり喜んでしまった。)
お兄ちゃんがやってきて、わたしのPCを見るや、「新品なんですね!」と、1分もたたないうちにケーブルが繋がった。何のことはない、新しいPCにはちゃんとケーブルのモデムに直接つながるポートが付いていて、PCカードを介する必要が無かったのだ!
で、言うことがいいのだ。「PCカードに問題があるということで出向いてきたわけだけど、問題はなかったわけだから、これは初期の設定ということで50ドルかかります。」
何で?! だいたいPCの裏側にそんなポートが付いているかという質問は一度もされなかったわけだし、来たいと言ったのは兄ちゃんのほうじゃないの。で、ある紙を出してきてそこにサインしろというから拒否してやった。すると兄ちゃんは「これは僕がここに来て作業をしたことを証明するものでこれがないと僕は支払ってもらえない。ここにサインしたからと言って、請求されるわけじゃない」と言うんだけど、だれが信用しますかね。おまけに紙には「私はここにある内容を承知し、合意の下に署名するものである…云々」と書いてある。裏を返せばなにやら小さい字で契約書にあるような内容が小さな字でびっちり印刷されている。真剣に読もうと思ったら1時間はかかるよ。
とは言っても、兄ちゃんも可愛そうかなと思った心優しい私は、「ここに署名するのはここに記されている内容に合意するからではなく、単に兄ちゃんがここに来て作業したことを証明するためのものです」と一筆そえてサインしておきました。
これで50ドルの請求がきたら、断固として戦うぞ!
というわけで長々と書きましたが、このコーナーの復活であります。またよろしくね。
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自己紹介
- Jodako
- 2010年8月にコネチカット州よりノースカロライナ州へ移住。移住後の生活をブログにて報告します。
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