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英語と日本語 (3) 2001/04/04

レポートや論文でも同様に、一番最初に言いたいことを書き、最後に「結論」として同じ事を繰り返すのがアメリカ流。表紙に始まり、目次、序説(=結論)、本文(中でもしつこくポイントを繰り返す)、結論、文献目録で終わるレポートの書き方が一般的。

驚いたことに、こんな本格的なレポートの書き方を小学生のころから教わるのです。

先日、5年生の娘が学校で「サイエンス・フェア」に参加した時のこと。理科の展示会で、それぞれが観察した内容を最後にレポートにまとめるのですが、もらって来たレポートの書き方の例を見ると、まるで私が大学院で論文(しょうもない)を書かなくちゃならなかったとき、「この様式で」と指示された上述のスタイルではありませんか。 ちゃんと文献までつけなくちゃだめで、なかなか立派なもんでしょう? (と同時に気が重くなった)

そうか、こんな小さいときから、このスタイルでやってきているから、骨身にしみているはず。

日本では論文の書き方なんて教わらない。「起承転結」は学んだけど、これって作文・物語の書き方…ですよね? 勿論スピーチなんて授業もない。 (高校留学時代、授業科目の中にスピーチや演劇があってびっくりした。) こりゃ、討論や論争になると日本人がたじたじとなってしまうはずだわ。

そう言えば、カリフォルニアの学校では「国際交渉」のテクニックを習う授業までありました。教えていたのは中東和平交渉にも「仲裁者」チームの一員として参加しているような先生。その授業に通訳として参加させてもらったんだけど(本当の国際交渉には通訳が入ることもあるから、シュミレーションの目的で、通訳コースの私たちが一役買った) なかなか面白かった。やばくなったら「トイレにたつ」とか「休憩をとる」。 決まったことは覚書を交換する。相手のコメントを繰り返して言うなどして相手の話を「聞いている」ことをアピール、とか。

日本でもこんな授業をやっているところがあるのかも知れませんが、とにかくもっと積極的に「話し上手」になる努力を日本人はして行く必要があると感じています。

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2010年8月にコネチカット州よりノースカロライナ州へ移住。移住後の生活をブログにて報告します。